炒飯トラップ

先日、A が会社を早退した。

数日前から肩こりから来る頭痛に見舞われ、その上微熱まで発生し、

そしてとうとう勤務中にトイレで嘔吐。そして早退。

メールを貰って心配していたが、僕が帰宅する頃にはかなり回復していたので

ほっとした。

翌日、 A は何事も無かった様には仕事に出掛けた。

 A の出勤後、僕は休日にもかかわらず朝からバタバタと動いて

食事もろくに摂らず夕方帰宅。

冷蔵庫を開けてすぐ食べられそうな物を探した。

冷蔵庫には残り物の炒飯。

温めるのももどかしく、冷蔵庫の前で冷たい炒飯を貪る。

味なんかどうでもいい、行儀もへったくれもない。

あまり人には見られたくない姿で空腹を満たす。

これが良くなかった、バチが当たったんだネ・・・・

1時間後、どうも調子が良ろしくない・・・

嫌な汗が額に浮かぶ・・・どうも吐きそうだ・・・

ふらつきながらトイレへ入り、閉じこもる。

3度の嘔吐・・・・

ダメっす・・・動けないっす・・・

暗くなった部屋で A が帰ってくるまで

横になったまま過ごす。

帰宅した A に僕は聞く

「昨日・・朝・・何食べた・・・？」

 A は答える

「前の晩の残りの炒飯♡」